BONSAI ジャック・プロジェクト
吾妻五葉松をめぐる山旅
「あづま山麓」は福島市西部に位置し、その山側には吾妻小富士や一切経山など、登山エリアとしても人気の山域が連なり、多くの観光客や登山客で賑わいます。山麓には緑濃い森林が広がっていますが、標高を上げていくにつれ緑の割合は少なくなり、やがて火山性の砂礫と樹高の低い五葉松が多く見られるようになります。
この地域では、それらの松を「吾妻五葉松(あづまごようまつ)」と呼び、厳しい気候の中で力強く生きる五葉松の姿に魅せられた 盆栽作家が何代にもわたって種から五葉松を育て、今では世界中の盆栽ファンに知られるブランドとなりました。すでに世界に通用する“Neagari(根上り)”という盆栽表現がそうであるように、この吾妻エリアの厳しい気候が長い時間をかけて作りだす五葉松の造形は、ありのままの吾妻を凝縮して表現していると言えます。
吾妻のありのままの自然が盆栽作家たちに伝えた吾妻五葉松の盆栽づくり。これまで幾度となくこの山域を歩いていたとしても、彼らが何代にもわたってつくってきた“BONSAI”の表現を通じて、これまで触れることのなかった「吾妻」の魅力に気づかされます。
さあ、吾妻五葉松をめぐる山旅へ。本プロジェクトでは、盆栽づくりに関する展示やリアルツアーを行い、五葉松と吾妻を相互に探求するきっかけになるような取り組みを実施していきます。
主催:
福島市
企画:
ジェイアール東日本企画
インアウトバウンド仙台・松島
資料協力:
ぼんさいや あべ
安達太良自然センター
吾妻五葉松とは
五葉松はマツ科の常緑針葉高木で、日本各地の高山に自生し、比較的成長が遅いこと、そして木質的に柔軟性があるため、古くから盆栽に用いられてきました。松の中で最も一般的なクロマツやアカマツは葉が二本一組なのに対して、五葉松は五本一組の束となっていることが五葉という名前の由来です。その中でも福島市西部、吾妻連峰の周辺に分布するものは「吾妻五葉松」と呼ばれています。四国五葉松、那須五葉松と並んで吾妻五葉松は「日本三代五葉松」に数えられ、盆栽の世界では、福島県の吾妻エリアは五葉松の産地として広く知られています。
福島市内10箇所に、BONSAIの魅力を展示《終了》
BONSAIジャック・プロジェクトでは、盆栽作家が吾妻山麓を訪れ、ゼロから盆栽を作り上げるプロセスとストーリーを、実物の盆栽そして使用している道具などとともに福島市内の10箇所に展示しています。
また、設置されているパネルのQRコードをスマートフォンを使って読み込めば、その場所の展示品を盆栽作家が解説する特別な動画も視聴可能。吾妻五葉松の盆栽についてはもちろんのこと、あづま山麓に広がる福島市の魅力を新しい視点で再発見することができるでしょう。
● 展示期間
2023年9月1日(金)〜 2023年11月30日(木)
※パネル展示は終了いたしました。
● 展示場所
それぞれの場所に何が展示されているかは、訪れてからのお楽しみ。どこからどの順番に回っても良いですが、Episode 01、02、03、、の数字順に回っていくと、盆栽づくりの過程に沿って展示内容を楽しむことができます。そして、SNSに投稿する際には「#BONSAIジャック」をつけることをお忘れなく!
Episode 01:
Vase ~Stay&Lounge~
住所:福島県福島市大町9-9
営業時間:10:00-18:00
定休日:火曜日(※不定休あり)
https://team-place.com/space/726
Episode 02:
御倉邸
住所:福島県福島市御倉町1-78
営業時間:10:00-18:00
定休日:火曜日
https://www.f-kankou.jp/spot/1806
Episode 03:
福島市まちなか交流施設 ふくふる
住所:福島県福島市本町2-6
営業時間:10:00-19:00
定休日:なし
https://fukufuru-machinaka.jp/
Episode 04:
飯坂温泉駅
住所:福島県福島市飯坂町字十綱下28
営業時間:始発から終電まで
定休日:なし
Episode 05:
土湯温泉観光協会
住所:福島県福島市土湯温泉町下ノ町22-1
営業時間:8:30-17:30
定休日:なし
Episode 06:
福島市役所(1階ロビー)
住所:福島県福島市五老内町3-1
営業時間:8:30-17:15
定休日:土曜日・日曜日
https://www.city.fukushima.fukushima.jp/index.html
Episode 07:
旧堀切邸
住所:福島県福島市飯坂町東滝ノ町16-16
営業時間:9:00-21:00
定休日:なし
https://kyu-horikiritei.fckk.jp/
Episode 08:
LaUnion
住所:福島県福島市大町1-12
営業時間:10:00-20:00
定休日:なし
Episode 09:
JR福島駅(東西連絡通路)
住所:福島県福島市栄町
営業時間:始発から終電まで
定休日:なし
Episode 10:
高湯温泉共同浴場 あったか湯
住所:福島県福島市町庭坂字高湯25
営業時間:9:00-21:00
定休日:木曜日
http://www.takayuonsen.jp/attakayu/
●BONSAIジャックの展示に関するお問い合わせ:
福島市 商工観光部 観光交流推進室
024-515-6012
「QRコード」とは、カメラ機能付き携帯電話で読み取ることができる二次元バーコードの一種であり、株式会社デンソーウェーブの登録商標です
9月17日「吾妻五葉松をめぐる山旅」リアルツアー 《終了》
盆栽作家である ぼんさいや「あべ」の阿部大樹氏と、安達太良自然センター代表の一瀬圭介氏と一緒に、吾妻五葉松の魅力に迫る「山旅(リアルツアー)」に出かけましょう。盆栽好きはもちろんのこと、山歩きが好きな方も楽しむことができる内容となっています。ぜひこの機会に「吾妻五葉松」の世界に足を踏み入れ、新たな視点で自然に触れる感覚を体験してみましょう。
ルートの難易度は高くはありませんが、一般的な登山道を地図に示されたコースタイム通りに1日8時間程度歩くことができる体力が必要になります。また、最高標高地点は標高2,000m近い場所にあり、本格的な登山となりますので装備などもしっかりと準備する必要があります。装備に関する相談などもお受けしますので、不安な場合には事前にご連絡ください。
※参加申込みが定員に達しましたのでエントリーを締め切りました。追加のツアーを開催する際には、追ってこちらに掲載いたします。
●開催日程:
2023年9月17日(日)
8:00-17:00 (集合 = 〜7:50)
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参加者のコースタイムにより、終了時間は変動します。
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集合場所までは自家用車・タクシー等で各自集合してください。
●集合場所:
つばくろ谷 第2駐車場(不動沢登山口)
※公衆トイレあり
〒960-2261 福島県福島市町庭坂神ノ森
●行程:
つばくろ谷 第2駐車場(不動沢登山口) → 賽河原分岐 → 中天狗 → 駱駝山 → 一切経山 → 酸ヶ平避難小屋 → 浄土平ビジターセンター駐車場
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ツアー終了後「浄土平ビジターセンター駐車場」からスタート地点の「つばくろ谷 第2駐車場」までは主催者側が用意する送迎車にて戻ります。
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天候条件等により行程は変更になる場合があります。
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小雨決行(荒天による中止の判断は事前に参加者へご連絡いたします)。
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トイレは、つばくろ谷 第2駐車場、酸ヶ平避難小屋、浄土平ビジターセンター駐車場の3箇所となります。
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全体行程約12キロの登山の為、ある程度の登山経験があることを推奨します。
●参加費用:
「BONSAIジャック」イベント 特別価格 ¥5,402(税込)
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小学生以下は参加不可 / 中学生以上は一律上記金額とさせていただきます。
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ツアー当日、ツアー開始前に現金にて徴収させていただきます。お釣りのないよう「5,402(ごよーまつ)」円をご準備願います。
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領収書が必要な方は、申込時にお知らせください。
●装備:
以下に記載する必携装備リストをご確認の上、ツアー当日までに準備し参加してくださいますよう宜しくお願いいたします。なお、登山地図に関しては参加者の方に出発前に配布する予定となっております。
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シューズ:トレッキングシューズ、登山靴、トレイルランニングシューズなど山用のシューズで不整地でもグリップ力があり、滑りにくいもの。
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ウエア:汗をかいても乾きやすい化繊素材(コットン素材のものはNG)のウエアを着用してください。また、行程の序盤に笹の葉がトレイル上にせり出した区間があったり、ガレ/ザレ場ではスリップして転倒する場合もございますので、長ズボンを着用することを推奨いたします。
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レインウエア:防水透湿性のある登山用のレインウエア(上・下)を携行してください。透湿性のないビニールカッパでの参加はできません。
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キャップ:頭部の保護と強い日差しの遮断のため、ツバ付きの帽子を準備してください。
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エマージェンシーブランケット:緊急時用のエマージェンシーブランケットをご持参ください。持っていない場合には、当日出発前に販売することも可能です(ポンチョタイプ=¥1650 税込)。その他のエマージェンシーグッズに関しても普段、登山に行く際に携行しているものをご持参ください。
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着替え・タオル類:風が強い場合、汗や雨で濡れたまま行動すると体温が奪われ低体温症の原因にもなりかねないため、着替えやタオルなども適宜ご持参ください。
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昼食・行動食・飲料:当日の行程の中で昼食時間を設けます。主催者側では食事類は一切準備していないため、お昼ごはんを必ずご自身で持参してください。また、行動中に食べる行動食や、飲料(※水分は最低1Lは必要)なども事前にご準備(登山口には自販機などありません)ください。
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携帯電話:申し込み時に電話番号を記載した携帯電話をご持参ください。また、電池がなくなってしまっては、通信機器の意味がありませんので、十分に充電をし、モバイルバッテリーを携行するなど電池切れにならないようにしましょう。
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ヘッドライト:行程通りに進めば、ヘッドライトを使用することなく、浄土平ビジターセンター駐車場に到着することができますが、山ではどのようなトラブルが発生するか分からないため、夜間に備えてヘッドライト(点灯することも事前に確認のこと)を携行してください。
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日焼け止め・サングラス(推奨):1700m前にして、頭上を覆う樹林帯が無くなります。行程の半分以上、直射日光の下で歩くことになりますので日焼け止めやサングラスで肌や目の保護を行うことを強く推奨します。
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双眼鏡(推奨):ツアー中、遠くの五葉松を見たり、松ぼっくりを食べるために集まるホシガラスの姿を観察(肉眼でも見ることはできます)するために双眼鏡があると、このツアーをより楽しむことができます。
●申込方法:
以下のGoogleフォームより必要事項を記入の上、最後に「送信」ボタンを押してお申し込みください。
↓
お申し込みが募集人数の定員に達しましたので、9月17日の山旅ツアーのお申し込みはクローズいたしました。なお、9月17日以降に同ルートにて同じく山歩きをしながらの盆栽×山旅ツアーを開催する予定となっておりますので、ご興味のある方は以下のフォームより、事前エントリーお願いいたします。
●申込締切:
9月14日(水)〜18:00まで
●募集人数:
最大 8名
※申し込み人数が定員に達した場合には、申し込みの締め切り期日前に、募集を終了する場合があります。
●ツアーに関するお問い合わせ:
安達太良自然センター 担当:一瀬
info@adatara.jp / 090-7171-0350
12月16日「吾妻五葉松をめぐる山旅」クロストーク & 特別展示
2023年9月1日から11月30日まで、福島市内の10箇所にBONSAIの魅力をパネルと実物を交えて展示してきた「BONSAIジャック・プロジェクト」。その展示の中でも紹介された盆栽の作家である阿部大樹氏と、吾妻の山をフィールドとして開催されたリアルツアーのガイド一瀬圭介氏(安達太良自然センター代表)、そして福島市内に散りばめられていたパネルが、この日限定で「旧堀切邸(福島市飯坂町)」に集結しスペシャルトークイベントを開催します。
これからの吾妻、盆栽、そして山旅の可能性について熱くトークを繰り広げられることでしょう。クロストーク・イベントの参加定員は30名(事前申込制で定員を超える申込みがあった場合には抽選)ですが、トークイベントとは別会場にて、阿部氏が手掛ける特別な五葉松盆栽も展示(入場無料)されます。
是非この日は会場に足をお運びいただき、磐梯朝日国立公園の大自然と盆栽文化に触れ、今まで知らなかった「吾妻五葉松」の世界をご堪能ください。
●開催日程:
2023年12月16日(土)
●開催イベント:
1)クロストーク【事前申込制】
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14:00〜17:00 (開場 = 13:30)
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事前申込期間:2023年12月1日(金)〜12月14日(木)正午まで
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定員30名(先着順)
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参加費:542円(ゴヨーマツ)※当日、入場時に受付にて支払い
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参加者の方にはノベルティを進呈。
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ご来場の際は各自スリッパ(内履きシューズ)をご持参ください。
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申込方法:以下のGoogleフォームより必要事項を記入の上、最後に「送信」ボタンを押してお申し込みください。https://forms.gle/mhq9tWAbEZF7Z2166
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会場:旧堀切邸 「下蔵(したくら)」
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クロストーク終了後、同日18:30より福島市内のLa Union(福島市大町1-12)にて、阿部氏・一瀬氏を囲む懇親会(会費制)を開催します。参加申込時に出欠希望欄がありますので、ご確認ください。
2)特別展示【入場無料/出入り自由】
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12:00〜17:00
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事前申込の必要はなく、上記の開催時間中は自由にご覧いただけます。
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会場:旧堀切邸 「十間蔵(じゅっけんぐら)」
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展示協力:キヤノンマーケティングジャパン
●会場:
旧堀切邸
〒960-0201 福島県福島市飯坂町字東滝ノ町16
https://kyu-horikiritei.fckk.jp/
※旧堀切邸の専用駐車場は、会場より少し離れた場所にあります。お車でお越しの際は事前に場所をご確認の上、時間に余裕をもってご来場ください。
●イベントに関するお問い合わせ:
福島市 商工観光部 観光交流推進室
024-515-6012